改造ペンがない世界で

ペン回し Advent Calendar 2020というわけで、第一日目の投稿をします。

キリがいい年ということで勝手に復活させました。

まだまだ枠がたくさんあるので、皆さん参加してくれると助かります。 

 

(書こうとした題材で書けず、思い付きの別題となり乱文で失礼)

------------------------------------------------------------------------------------------------

「改造ペンがない世界」について考えようと思う。

 

ペンを改造するという文化は楽しく素晴らしいものだ。ということを理解しているうえで、

私は将来的に改造ペンがなくなり、既製品のペン(ex.ペンズギア、これを以下既製ペンと呼ぶ)が回されるのが普通となった世界を考え、目指したい。

 

そんな世界では、以下のような変化があると思う。

・メーカー主導のイベントや専属スピナーが出てくる

・競技に使うペンのルールの容易化

・新規の参入のしやすくなる

・万引きがなくなる

・改造時の罪悪感がなくなる

 

各項目について説明する。

①メーカー主導のイベントや専属スピナーが出てくる

既製ペンが一般化したのであれば、それらを作るメーカーがあるはずである。であれば、メーカーとしては売り上げを伸ばすべく、ペン回し界を活性化するべくイベントなどに投資する。界隈が活性化すれば、JapEnやオフラインイベントも企業広告の一環と援助され資金繰りに困ることなく開催することができる。

実際にペン回しのイベント関連は資金繰りが非常に厳しい。趣味だから無利益でもやっていけるが、イベントの仕事をしている人に正当な対価を支払うレベルにはお金は動かない。企業が介入すれば多少はこのようなペン回し界の体質が改善されると思う。

 

過去に日本ペン回し協会とタカラトミーでJapan Pen Spinning Tournament 2008が行われ、ペンズギアが作られた。それらは上記の走りであったように思う。しかし、その後の動きがないのは売れ行きが良くなく利益にならなかったのがおそらく原因だろう。現在(というか昔から)はスピナーが既製ペンより、無改造のペンを買って改造するというのが主流で一般の文房具メーカーにお金が落ちるのが普通であり、ペンズギアにお金はそこまで落ちなかったのだろうと思う。(これは文化だけでなくメーカーや監修に既製ペンの作製ノウハウがなく、それほど回しやすいペンでなかったも原因ではあると思うが)

 

また、複数のメーカーが既成ペン業界で争うことになるのであれば、特定の有名スピナーにスポンサーがつくようなこともありうる。ある企業がスポンサーとなったスピナーは、CVや配信ではその企業のペンしか回せない代わりに金銭やペンなどを貰うといった形である。

 

②競技に使うペンのルールの容易化

現在のペン回しにおいて、競技におけるペンというのは縛りがない。"異常には長くない棒”ぐらいであれば何でもよい(と思っている。)

しかしこれは重い/長いペンだから技が出来るといった不満を生む可能性がある。

したがって競技に使うペンを規定してしまうのはどうだろうか

例えば「二軸の連続記録を競う場合に使用可能なペンは、(競技用に作られた)数種類の既製ペンのみ」

とした場合に道具による優劣の不満は解消されると思う

 

③新規の参入のしやすくなる

新規で憧れの○○さんのペンが欲しい!となった時、

たいていの場合必要なのは大量の種類のペンと工具とそして改造時間ではないだろうか。

これを改造ペンになじみがない人が見るとかなりぎょっとすると思う。俺だって13年間ペン回しをしていて筒切断があると、手が出せね~という気分になる。

もちろんメルカリやナランハなどのインターネットを探せば完成品はあるが、一般に高いのが実情だ。

新規参入の世代はやはり小中学生が主だ。

安い、早い、旨い。そういう商品が必要だ。

既製ペンも今は高いものが多いが既製ペンが一般化すれば、生産ロットが大きくなるから一本当たりの値段が下がってより入手しやすくなるはずだ

そういう点でいうとzhigaoは1000円以下で手に入りある程度回しやすく最高だ。

 

 

④万引きがなくなる

巷では文房具屋でペンのキャップやグリップだけが盗まれるという事象があるらしい。このかなり悪質なことをする業界の人間は明らかである。

ペン回しという全く別の意図での使用でもともと筆記用具で仕入れていた人や買おうとしていた人に迷惑をかけるのはかなり嫌なんだよな。同業界だったら良い訳でもないが。

 

「犯人はすぐ愚かなことをやめろ!」というのは簡単ではあるが、それだけで今後それがなくなるとは思えない。万引きはダメ!という啓発で万引きがなくなるならば警察は要らない。

文房具屋としては、防止策としてペンに包装をするなどの余計な手間をかけている場合もある。そんなことをしてもペンごと持って行かれたら意味ないのでは?と思ったが部分的に奪う小心者には効果があるかもしれない。

これがもし、既製ペンが普通の世界であったならば...?

少なくとも部品だけが盗まれるという自体はなくなるだろう(と思ったが既製ペンの部分剥ぎ取りもあるにはあるか)

もし既製ペン自体の万引きということであればICタグなどでの抑制が容易になるのではないだろうか。

また取り扱いがスピナーが多いような専門店であったならばバレた時の悪評の広がり具合のりすくなどからも犯行は行いづらいはずだ。

 

⑤改造時の罪悪感がなくなる

改造ペンを作ると、ゴミとも言える剥ぎ取られた大量のペンの残骸が出てしまう。もともと剥ぎ取られる目的ではないからそりゃそうである。キャップやボディはともかくとして、全く使われることなく捨てられるインクなんかは申し訳なく思う。既製ペンがメインとなればこれがなくなる。

 

 

以上から、私は改造ペンをなくして既製ペンがペン回しのスタンダードとなった世界を目指したい。みたいなことを書いて文章を終えようと思う。

 

だってVPのチップすぐ取れてよく失くすし。